柴田研究室基礎物理学専攻) の 「目で見えるほど大きな粒子のイオントラップ装置」 に対して学研科学大賞伊藤忠商事賞が授与され、 2006年6月18日に表彰式が行われました。 受賞者は、 柴田利明教授、 元物理学科学生小林秀幸さん(現開発エンジニア)、 元助手酒見泰寛さん(現大阪大学助教授)、 宮地義之助手の4人です。

学研科学大賞は学研の創業60周年の記念事業で、 応募総数1227件の中から、 小柴昌俊博士を委員長とする審査委員により、 大賞・優秀賞・協賛企業賞計13件などが選ばれました。 6月22日の朝日新聞紙上で発表されました。

このイオントラップ装置は教育用に開発したもので、 小林さんが1994年に卒業研究として最初に製作しました。 通常のイオントラップ装置は、 単体の原子・原子核・素粒子などを真空中でトラップするものですが、 このイオントラップ装置は 目で見えるほど大きな(30ミクロン)粒子を 1気圧の空気中でトラップすることができます。 肉眼で見えるので原理を理解するのが容易な上、 ビデオカメラで撮影して計算機上で画像解析すると トラップされた粒子の挙動を分析することができます。 電場により粒子の運動を制御することもできます。 分子物理分野などへの応用が可能です。

このイオントラップ装置はいろいろな改良が加えられ、 物理学科3年の学生実験にも応用されています。 写真は賞状を受け取った小林秀幸さんです。