関連語の説明

電子ボルト(単位:eV)
電子を1ボルトの電位差で加速したとき、電子が得るエネルギー。 1 eV = 1.602×10 J。
keV: キロ電子ボルト 103 eV
MeV: メガ電子ボルト 106 eV
GeV: ギガ電子ボルト 109 eV
弾性散乱
衝突の前後で物体の力学的エネルギーの和が変化しない衝突による散乱
非弾性散乱
衝突した質点の全運動エネルギーが衝突前と後では違う衝突による散乱
深非弾性散乱(DIS)
電子(右図:lepton)と 陽子(Nucleon)との散乱 を考えてみます。

電子が陽子と散乱するときには、陽子との間で 仮想光子 (右図中波線)を交換します。 電子のエネルギーが十分高い場合、 仮想光子は陽子中に存在する クォーク1つと 弾性散乱するようになります。 電子との弾性散乱で十分にエネルギーを得たクォークは、 陽子中に存在している自分以外のクォーク・グルーオンの 影響を受けずに陽子の外までとばされます。

「ダルマ落し」を例にすると分かりやすいかもしれません。 叩く力が十分ではないと、 叩かれた部分は残りの部分を道連れにダルマ全体を崩してしまいます (非弾性散乱)。 十分な場合は叩かれた部分だけが外に飛び出し、 残った部分は崩れずに形をとどめます。

大きく異なるのは、たたき出された部分のその後の振舞です。 クォークは クォーク閉じ込め により、クォーク単体では存在出来ないので図にあるように、 陽子の外側で他の粒子に変化します (クォーク破砕過程)。

スピン
核子(陽子・中性子)
クォーク・グルーオン
陽子スピンの謎
クォーク分布関数
仮想光子
クォークの閉じ込め
クォーク破砕過程
出展:理化学辞典、物理学辞典、大辞林、その他いろいろ。